日本オセロ連盟
連盟主催後援大会 世界選手権大会


■ 競技方法及びルール


無差別の部運営方式 
1. 1組4名の16グループで、各リーグの上位1名、合計16名が決勝トーナメントに出場で
   きる。組合せは、あらかじめ連盟本部で決定し当日発表する。(同じブロック同士
   は当たらないようにする。)
2. 予選は各リーグ総当りで、3回戦とする。対戦順序は、1回戦はリーグ内の1と2、3と
   4、2回戦は1と3、2と4、3回戦は1と4、2と3とする。
3. 予選3試合を終了した時点で、勝数の多い者を上位とする。同勝数の場合は、石差合
   計の多い者を上位とする。上位2名が勝数、石差合計とも同じ場合は、両者の対戦で
   勝っている者を上位とする。また、上位3名が勝数、石差合計とも同じ場合は、抽選
   により順位を決定する。
4. 決勝トーナメントの組合せは抽選によって決定する。
5. 準々決勝で敗退した4名により、5〜8位決定戦を行う。また、準決勝で敗退した2名
   により、3・4位決定戦を行う。
6. 予選リーグ及び決勝トーナメント1回戦で敗退した者のうち、希望者を募り、交流戦
   を行う。交流戦はスイス式トーナメント3回戦(決勝トーナメント敗退者は2回戦か
   らの出場)とし、対戦の組合せは、予選リーグ及び決勝トーナメント1回戦の成績を
   含めた暫定順位に基づき、第8項(2)に定めるものと同じ方式によるものとする。
7. 交流戦の最終順位は、予選及び決勝トーナメントの成績も含め、勝数の多い順、勝
   数が同じ場合は石差合計の多い順とする。

女子、小学生、中学生、青年、マスターの部運営方式 
8. スイス式トーナメント6回戦を予選とし、対戦の組合せ方法は次のようにする。
    (1) 1回戦の組合せは、審判員が無作為に決定する。(参加者奇数の場合は、1名が
        不戦勝となる。)
    (2) 2回戦以降は、暫定順位(勝数の多い順、勝数が同じ場合は石差合計の多い順、
        それも同じなら段級位の高い順、それも同じなら年齢の高い順。)の1位対2
        位、3位対4位…を組み合わせる。参加者奇数の場合は、最下位の者が不戦勝と
        なる。ただし、1度対戦した相手とは再び当たらないようにし、不戦勝はひと
        り1回限りとするため、必要最小限の調整を行う場合がある。
9. 予選終了時に、最多勝者が1名だけ出た場合は、次の2名で決勝戦を行う。
   A:予選最多勝者
   B:予選準最多勝者のうち、最も石差合計の多い者
   また、この場合、Aは決勝戦において石の色を選ぶことができ、さらに、引き分け
   勝ちの権利(第12項(1)参照)も有するものとする。
10.予選終了時に、最多勝者が複数名いる場合は、その中から次の2名を選んで決勝戦を
   行う。
   A:最も遅いラウンドまで全勝を保った者
   B:Aを除いた中で、最も石差合計の多い者
   この場合は、第12項に定める伏せ石の方式を用いる。
11.最終順位は、決勝戦の勝者を1位、敗者を2位とし、3位以下は、予選での勝数の多い
   順、勝数が同じ場合は石差合計の多い順とする。

伏せ石 
12.先手(黒)・後手(白)の決定は、試合前の伏せ石により行う。伏せ石は、対局者のう
   ち、段級位の上位者(同位または不明の場合は年長者)が石を1個盤上に水平に置い
   て隠し、相手が上の色を当てるものとする。色を正しく言い当てた場合には、次の2
   者のうちいずれか一方を選択できる。
   (1) 対局が32対32で終わった時の勝ちの権利。(これを「引き分け勝ち」と言い、
       用意されている「引き分け勝ち」表示を権利者の手元に置く。)
   (2) 石の色(先手・後手)を選ぶ権利。
       当たらなかった場合には、伏せ石を行った者が(1)または(2)の選択権を得る。
   ただし、無差別以外の部門の決勝戦で第9項に該当する場合はこの方式を用いない。

競技時間・対局時計・着手 
13.小学生の部以外の部門においては、持ち時間を各対局につき各自20分とし、対局時
   計を使用する。小学生の部は、決勝戦を除き、基本的には対局時計を使用しないが、
   大会運営の円滑化のために例外的に使用する場合もある。
14.対局時計の位置は、競技者相互の中間、対局盤の左右どちらかの側近とし、黒を持
   つ選手が左右どちらに置くかを選択できる。
15.対局は、時計が静止した状態から、白の選手が自分のボタンを押すことにより開始
   となる。
16.1回の着手において、石を打ち、挟んだ石を返して時計のボタンを押す一連の動作
   は、片手で行うものとする。(ただし、身体にハンディキャップのある選手につい
   てはこの限りでない。)
   無差別及び女子の部では、相手がこれに違反した場合は、時計を一旦止めて(デジ
   タル時計の場合は中断ボタンを押す)直ちに審判員を呼ぶこと。審判員は、双方の
   言い分に食い違いがないことを確認したうえで、対局中の盤面を隠し、違反した選
   手の持ち時間を1分減らす処分を加える。
17.所定の競技時間になっても対局者が現れない場合には、審判員がその対局者の対局
   時計を押しておく。時間に遅れた対局者は、それだけ自分の持ち時間が少なくなる。
   対局者が到着したら一度時計を止め、先手後手を決定後、競技を開始する。対局者
   が未到着で時間切れの場合は、先着者が先手後手の決定権を持ち、第23項に定める
   方式に従って時間切れ対局の処理を行う。なお、この場合の勝手打ちには、審判員
   の立会いを必要とする。
18.選手が故意に手または石で盤上のマスに触れた場合、その箇所が打てない場所でな
   い限り、その他の所へ打ってはならない。
19.不正着手(自分の打つ石色の間違い、手番の間違い、打てない箇所への着手、返し
   忘れ、返しすぎ、打てる箇所がある局面でのパス等)については選手双方の責任と
   する。一方の選手の間違いに他方の選手が気付かず次の手を打ってしまった場合、
   その前の手の打ち直しを要求することはできない。
20.相手の不正着手に気付いた場合は、自分の時計のボタンを押し、相手の持ち時間に
   した上でその不正の内容を指摘し、相手に訂正させることができる。

勝敗と石差の記録 
21.対戦カードの勝敗欄は、勝ちを○、負けを×で記録する。石差の欄には、自分の石
   数から相手の石数を差し引いた値を記録する。(勝った場合はプラス、負けた場合
   はマイナスの数値となる。)記録用紙は、試合終了ごとに選手が個々に記入した後、
   勝者が対局者分をまとめて記録席へ持参する。この際、勝者は、双方の記入内容を
   確認する義務を負い、万一勝敗の記入が逆になっていたことが提出後になって発覚
   しても、訂正は原則として認められない。
22.パーフェクトゲーム(一方が全滅)の場合は、盤上に空きマスが残っていても、常
   に64石差とする。パーフェクト以外で、終局時に空きマスが残った場合は、盤上に
   ある両者の石数の差を記録する。
23.一方の選手が終局前に時間切れとなり、もう一方の選手の時間が残っていることが
   確認された場合は、時間切れになっていない選手の勝ちが決定する。時間切れは、
   相手の指摘または自己申告によって成立し、対局者以外の者はこれを指摘すること
   ができない。(ただし、双方が時間切れしている場合についてはこの限りでない。
   次項参照。)また、この指摘(または申告)は、対局中はもちろん、終局後も対局
   者双方が結果を確認し合意する前であれば、行うことができる。なお、石差を記録
   する必要がある場合(無差別の部の予選リーグ、決勝トーナメント1回戦、交流戦、
   及び、無差別以外の部門のスイス式トーナメント)は、勝者が以下の2者よりいずれ
   か一方を選択する。
   (1) 勝者の1石差勝ち。
   (2) 勝者が、自分の持ち時間を使って、好きなように相手・自分交互の手を打ち進
       める(これを「勝手打ち」と言う)ことができる。ただし、その過程で不正着
       手(第19項参照)があった場合は、敗者が指摘することができる。また、勝者
       は、まだ打てる箇所があっても好きな所で打ち止め、その時点で盤上にある石
       数の差を試合結果とすることができる。勝手打ちの途中で持ち時間が切れた場
       合、記録は1石差となる。
   時間切れ指摘(または申告)の瞬間に、時間切れの選手が着手の途中(石を打って
   から返し終わるまでの間)であった場合は、その着手は有効とし、その完了を待っ
   てから上記(1)または(2)の選択を行う。
   無差別の部の決勝トーナメント準々決勝以降、順位戦、及び無差別以外の部門の決
   勝戦においては、石差を記録する必要がないので、勝手打ちは行わない。
24.対局者双方が気付かぬうちに双方が時間切れしていた場合は、どちらか一方の指摘
   (着手中の場合、その着手は有効とする。)または審判の指摘により試合は終了す
   る。その場合、勝敗と石差の確定は次の通りとする。
   (1) 双方時間切れの指摘があった時点に双方の最終手が終了していた場合は、対局
       は成立したものとし、通常の石差の確定と同様とする。
   (2) 双方時間切れの指摘があった時点に一方の最終手が終了していた場合、もう一
       方は残りの打ち手を実行し(相手パスの場合は複数着手も可能)対局は成立し
       たものとし、通常の石差の確定と同様とする。
   (3) 双方時間切れの指摘があった時点の盤面以降、双方に打ち手が成立する場合は、
       引き分け勝ちの権利者の0石差勝ちとする。
25.投了された試合において、石差を確定する必要がある場合は、時間切れのとき(第
   23項参照)と同じ方式を用いる。
26.スイス式トーナメントにおいて、不戦勝は16石差勝ち、遅刻による不戦敗は16石差
   負け、途中退場(棄権)による不戦敗は64石負けとして扱う。

審判員の権限 
27.審判員は本ルールに規定なき事態の処置の決定権を持つ。また、選手から裁量を求
   められたときの決定権を持つ。
28.審判員は競技中本ルールに反する事態を指摘することができる。

その他マナーなど
29.石の片付けは、記録が終了してから行うこと。
30.選手は円滑な競技の運営に協力し、試合終了後はすみやかに記録用紙を提出するこ
   と。
31.選手は、自分以外の特定の選手の上位進出を手伝う、あるいは阻む目的で、故意に
   負けたり、相手に石数を稼がせたりする行為は慎むこと。
32.身体にハンディキャップのある選手のために本ルールの例外を設けることがある。
   又、競技場所、補助者の容認などは審判員の指示に従うものとする。
33.時計の不備に気付いた場合は直ちに審判員に申告するものとし、故意に無視しては
   ならない。時計の修正・変更は審判員の判定に従うものとする。
34.選手、見学者を問わず、パソコンなど、試合分析ができる器具類を会場へ持ち込む
   ことは禁止する。



 
■ デジタル時計の使用方法 


  1. 後手(白)の選手が着手ボタンを押すことで試合開始。

  2. 持ち時間は減算表示される。(手番側をアンダーラインの点滅で表示)

  3. 審判を呼ぶ必要が生じた場合は<中断>キーを押す。

  4. 再開するときは、どちらかの着手ボタンを押す。(どちらを押しても手番側の時間が減算される。)

  5. 時間切れとなった場合(ピッというブザー音で表示)は、ただちに切れた側の着手ボタンを押す。(ルール第23項参照)

  6. 60手目を打ち終わった時は着手ボタンを押す。その後<中断>キーを押し、残り時間を確認する。

  7. 試合終了後、次の試合の為に<設定>キーを押す。




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