日本オセロ連盟
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連盟紹介

日本オセロ連盟競技ルール

伏せ石
1. 先手(黒)・後手(白)の決定は、試合前の伏せ石により行う。伏せ石は、対局者
  のうち、段級位の上位者(同位または不明の場合は年長者)が石を1個盤上に水平
  に置いて隠した上で、 相手が次の甲乙いずれかの方式により宣言を行った後に、
  石を開示し判定することにより行い、(いずれの方式を採るかについては、大会・
  部門ごとに定める。)結果を対戦カードに記入する。

  甲(引き分けなし方式): 「上が黒」または「上が白」と宣言する。正しく言い
   当てた場合には、次のいずれかを選択できる。
   @ 対局が32対32で終わった時の勝ちの権利。(これを「引き分け勝ち」と言い、
     「引き分け勝ち表示」が用意されているときは、権利者の手元に置く。)
   A 石の色(先手・後手)を選ぶ権利。
  当たらなかった場合には、伏せ石を行った者が@またはAの選択権を得る。
  
  乙(引き分けあり方式): 「上」または「下」と宣言し、その面の色を持つ。

競技時間・対局時計・着手
2. 原則としてすべての対局に対局時計を使用する。持ち時間については、大会・部門
  ごとに定める。
3. 対局時計の位置は、対局者相互の中間、対局盤の左右どちらかの側近とし、黒を持
  つ選手が左右どちらに置くかを選択できる。
4. 対局は、時計が静止した状態から、白の選手が自分のボタンを押すことにより開始
  となる。
5. 自分が着手権を持つ時間帯をその対局者の「手番」という。手番中は常に自分の時
  計を作動させておかなければならない。また、手番中、対局者は次の4つの行動を
  この順序に従ってのみ取ることができる。
  @ 「直前の相手番に不正着手があった場合の指摘」
    直前の相手番に不正着手があった場合は、自分の時計のボタンを押し、相手の
    手番に戻した上でその不正の内容を指摘し、相手に訂正させることができる。
    なお、不正着手とは、自分の打つ石色の間違い、手番の間違い、打てない箇所
    への着手、返し忘れ、返しすぎ、打てる箇所がある局面でのパスを指す。
  A 「打てる箇所がない場合のパスの宣言」
    打てる箇所がない場合は、パスを宣言し、自分の時計のボタンを押さなければ
    ならない。
  B 「着手」
    盤面の特定のマスに手または石で故意に触れた時点で、その着手が成立したも
    のとみなされ、取り消し(いわゆる「待った」)は認められない。ただし、打
    てない箇所に触れた場合は、その着手は当然成立しない。
  C 「石を返す」
    着手によって挟んだ石を返し、自分の時計のボタンを押して相手に手番を渡す。
6. 1回の着手において、石を打ち、挟んだ石を返して時計のボタンを押す一連の動作
  は、片手で行うものとする。(ただし、身体にハンディキャップのある対局者につ
  いてはこの限りでない。)
   [全日本選手権大会無差別および女子の部では、相手がこれに違反した場合は、時
   計を一旦止めて(デジタル時計の場合は中断ボタンを押す)直ちに審判員を呼ぶ
   こと。審判員は、双方の言い分に食い違いがないことを確認した上で、対局中の
   盤面を隠し、違反した対局者の持ち時間を1分減らす処分を加える。その他の大
   会・部門においては、その格式に応じてこの罰則を準用するか、必要ならば別途
   定めるものとする。]
7. 相手の手番中は、盤面に触れたり、盤面や時計を覆ったりして相手のこれらに対す
  る視認を妨げてはならない。
   [全日本選手権大会無差別および女子の部では、相手がこれに違反した場合は審判
   員を呼ぶこと。審判員は違反した選手に警告を与える。再三の警告にも従わない
   場合は、前項と同様の処分を加える。その他の大会・部門においては、その格式
   に応じてこの罰則を準用するか、必要ならば別途定めるものとする。]
8. 対局者は、着手を完了するたびに、自分の時計のボタンを押さなければならない。
  ただし、次の相手番がパスになる場合は、対局者双方の合意に基づき、互いにボタ
  ンを押すことを省略してもよい。
9. 最終手を打ち終わった対局者は、時計を停止し(デジタル時計の場合は中断ボタン
  を押す)、最終手に不正がないかどうか、また、自分の持ち時間が残っているかど
  うかを相手に確認させなければならない。このときも、不正着手の指摘は第5項@と
  同様の方式による。なお、仮にこのとき相手(最終手を打った側でない方の対局者)
  の時計に時間切れが認められても、その指摘はもはや無効である。
10. 対局中のトラブルにより審判員を呼ぶ際は、時計を一旦停止状態にする(デジタル
  時計の場合は中断ボタンを押す)こと。

遅刻者の取り扱い
11. 所定の対局時刻になっても対局者が現れない場合、先着者は後に選択する石の色に
  係わらず、時計の位置を選択し、審判の指示により自分の時計のボタンを押し、遅
  刻者の持ち時間を減らすものとする。
12. 遅刻者が到着したときは中断ボタンを押し、残り時間を持ち時間として対局する。
  ただし、遅刻者は残り時間の多少にかかわらず、不戦敗を選択できるものとし、こ
  の場合先着者は、不戦勝として取り扱うもとする。

勝敗と石差の記録
13. 対戦カードの勝敗欄は、勝ちを○、負けを×で記録する。石差の欄には、自分の石
  数から相手の石数を差し引いた値を記録する。(勝った場合はプラス、負けた場合
  はマイナスの数値となる。)また、石数表記の場合については、自分の獲得した石
  数を記録する。記録用紙は、試合終了ごとに対局者が個々に記入した後、勝者が対
  局者分をまとめて記録席へ持参する。この際、勝者は、双方の記入内容を確認する
  義務を負い、万一勝敗の記入が逆になっていたことが提出後になって発覚しても、
  訂正は原則として認められない。
14. パーフェクトゲーム(一方が全滅)の場合は、盤上に空きマスが残っていても、常
  に64石差とする。パーフェクト以外で、終局時に空きマスが残った場合は、盤上に
  ある両者の石数の差、又は石数を記録する。
15. 一方の対局者が終局前に時間切れとなり、もう一方の対局者の時間が残っているこ
  とが確認された場合は、時間切れしていない方の対局者の勝ちが決定する。時間
  切れは、相手の指摘または自己申告によって成立し、対局者以外の者はこれを指摘
  することができない。(ただし、双方が時間切れしている場合についてはこの限り
  でない。次項参照。)また、終局後であっても、最終手を打った側の対局者の時間
  切れに関しては、対局者双方が結果を確認し合意する前であれば、指摘または申告
  を行うことができる。なお、石差・石数を記録する必要がある場合は、勝者が以下
  の2者より
    いずれか一方を選択する。
    @ 勝者の2石差勝ち。
    A 勝者が、自分の持ち時間を使って、好きなように相手・自分交互の手を打
      ち進める(これを「勝手打ち」と言う)ことができる。ただし、その過程
      で不正着手(第5項@参照)があった場合は、敗者が指摘することができ
      る。また、勝者は、まだ打てる箇所があっても好きな所で打ち止め、その
      時点で盤上にある石数の差、又は石数を試合結果とすることができる。
      勝手打ちの途中で持ち時間が切れ、その時点での勝者の石差が0以下であ
      った場合、記録は2石差、33-31とする。
  時間切れ指摘(または申告)の瞬間に、時間切れの対局者が着手の途中(石を打っ
  てから返し終わるまでの間)であった場合は、その着手は有効とし、その完了を待
  ってから上記@またはAの選択を行う。
16. 対局者双方が気付かぬうちに双方が時間切れしていた場合は、対局者または審判の
  指摘により試合は終了し、結果は、双方2石負けとする。なお、トーナメントの場
  合は、引き分け勝ちの権利者が次の試合に進むものとする。
17. 投了された試合、対局者の一方が退場を命じられた試合等において、石差・石数を
  確定する必要がある場合は、時間切れのとき(第15項参照)と同じ方式を用いる。
  反則負けの場合もこれに準ずる。
18. 石差・石数を確定する必要がある場合、不戦勝は16石差勝ち(40-24)、不戦敗は
  64石差(64-0)負けとして扱う。ただし、不戦敗の場合でその理由が交通機関の遅
  延等やむを得ないものと審判が認めた場合は、その状況により審判員の指示に従う
  ものとする。
19. 互いに持ち時間内(秒読みを含む)で対局を完了した盤面に空きマスが発生した場合、
  その空きマスは 勝者の獲得石に加算される。

障害者特別ルール
20. 身体にハンディキャップのある選手のために本ルールの例外を設けることがある。
  その際、競技場所、補助者の容認などは審判員の指示に従うものとする。

審判員の権限と責務
21. 審判員は本ルールに規定なき事態の処置の決定権を持つ。また、選手から裁量を求
  められたときの決定権を持つ。
22. 審判員は前項の処理に当たっては、当事者間及び他の参加者との間に、著しい不均
  衡を生じさせないとともに、大会全体の進行にも配慮しなければならない。
23. 審判員は、不正を行った対局者に反則負けを宣告し、また、円滑で公正な大会運営
  を妨げる人物に警告を与え、退場を命じることができる。

その他禁止事項およびマナー等
24. 選手・見学者を問わず、対局中の選手に対する助言は禁止する。
25. 石の片付けは、記録が終了してから行うこと。
26. 選手は円滑な競技の運営に協力し、試合終了後はすみやかに記録用紙を提出するこ
  と。
27. 選手は、自分以外の特定の選手の上位進出を手伝う、あるいは阻む目的で、故意に
  負けたり、相手に石数を稼がせたりする行為は慎むこと。
28. 時計の不備に気付いた場合は直ちに審判員に申告するものとし、故意に無視しては
  ならない。時計の修正・変更は審判員の判定に従うものとする。
29. 大会中、会場内では携帯電話・PHSの電源を切っておくこと。
30. 試合中の写真、ビデオ等の撮影に当たっては、事前に審判員及び当事者の了解を得
  ること。また、フラッシュ、ストロボ等を発光させないこと。



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