第3回日本海オープン
2003年2月16日

文責 奥野智司

01 02

【 ランチタイム 】
 コンビニで弁当を買う者、予告していたとおりカレーパンを食べる者、某牛丼屋へ牛丼を食べに行く者など様々に分かれてのランチタイム。私は牛丼組。しかし「ねぎだく」って頼めるんですねぇ。初めて知りました。つゆだくがあるのは知っていたし、実際に私はそうしましたが。でもさすがに「肉だく」はないですよ(多分)。あったらみんなそうするかと。。。

【 4回戦 】
 さて、ご飯も食べていつもなら眠くなる4回戦。しかし今日は違います。理由は梅沢四段だから。今日の胸の内に秘めた目標を実現できる時がきたのです。そう、今日の一番の目標は「梅沢四段に勝つ!」だったのです。なぜこの目標が一番なのか。それはこれまでの大会での対戦成績を見れば分かるのですが、滝沢八段同様一度も勝ったことがないのです。そしてなによりもあと1勝で初段獲得という最終戦で2度も初段を阻止されている私にとって「因縁の対決」なのです。新潟人としての最後の大会で是非どうしてもリベンジをしたい。その機会は今回を逃すと二度と訪れないと思うと、集中力はいつも以上になります。
 伏石の結果黒番。2、3戦目と同じ定石を選択。ずっと互角で進んでいたが梅沢四段の打ったC打ちが悪手で一気に黒優勢に。ただ、当たり前のことながら簡単に押し切れる相手ではないので慎重に打ち進めた結果、終盤は差がつきようやく念願の初勝利。もうこれで今日の目標は達成したので気が抜けそうになったが、現時点で3勝1敗ということはまだまだ決勝に残るチャンスがあるので決して気を抜けないのである。注目の全勝対決は滝沢八段が6石差で松田2級を下し唯一の全勝に。1敗で高島三段、松田2級、私が追う展開に。
 そして5回戦は滝沢八段と高島三段、松田2級と私という対戦になった。

【 5回戦 】
 松田2級とはインターネットで何度か対戦している気もするが、大会では初対戦。何度もいうようだが2級だが実力は有段者。私よりも実力は上であろう。
 色は黒番。そして2、3、4回戦と同じ定石を選択することができほっと一安心。しかし松田2級の厳しい手に息をつく間もない。ただ、私も梅沢四段に勝った勢いからかよく盤面が見えほぼ互角の進行となる。しかしお互い慎重に打ちまわしたために残り時間も少なくなる。
 そして残り10個空きのところでお互い残り時間が約1分。そして焦った私は痛恨の悪手を打ってしまう。これで勝負ありと思ったのだが松田2級も焦ったのか最後の3個空きで黒に連打の筋を与えてしまう。しかし黒の残り時間は5秒もない。最終手を打ち石を返しているところであえなく針落ち(泣)。盤面は引き分け。引き分け勝ちの権利は松田2級にあったので針が落ちなくても私の負けであったのだが、すごく悔しい負け方をしてしまった。
 これで2敗目。自力での決勝進出への可能性は消滅。
 滝沢八段と高島三段の対決は、滝沢八段の26石勝ち。5戦目終了時点で全勝は滝沢八段、1敗が松田2級一人となり滝沢八段の決勝進出が決定。松田2級は最終戦に勝てば文句なしに決勝進出。負ければ2敗となり2敗の中で最も石差のプラスが大きい人が決勝進出となる。
 その6回戦、松田2級は高島三段と、私は佐々木二段との対戦となった。

【 6回戦 】
 6回戦の前にまたまたシュークリームの差し入れ。何度食べてもこのシュークリームはおいしい!このシュークリームを食べるためだけに日本海オープンに参加しにきてもいいかもです(ただし次回の日本海オープンにシュークリームがある保証はありません)。
 さてさて6回戦の相手は佐々木二段。他力本願ではあるが、大差勝ちすれば決勝進出の可能性があり、また負ければ今日の勝ち越しもなくなってしまうのでこの一戦は負けられません。
 伏石の結果黒番。そしてまた同じ定石を選択することができた。ただ佐々木二段は怪しい変化(というと失礼ですが)をしてくるので警戒していると早速きました。。。その結果早々と辺を取らされる形となり序盤から非常に打ちにくい。しかし負けるわけにはいかないので必死に粘っていると余裕手もできいい形に。そして佐々木二段がうった勝負の星打ちが悪手で大差勝ちも望めそうな形に。その後もほぼミスなく打ち進めることができ42石勝ち。あとは松田2級の結果を確認するのみ!
 ところが事はうまく進みません。松田2級は高島三段に勝っていたのでした。
 予選が終了し、予選トップは最終戦もきっちり勝った滝沢八段。2位は松田2級。私は4勝2敗の中でトップとなり3位という結果に終わりました。

【 決勝戦 】
 決勝戦は双方20分持ち。予選1位の特権として滝沢八段に色or引き分け勝ちの選択権。
 滝沢八段が白、松田2級が黒で対局が始まる。小声で話すこともためらうほどの重苦しい空気が流れる。。。
 裏蝙蝠での進行から、滝沢八段は去年の全日本での決勝と同じ変化に出る。ここで松田2級は研究範囲外だったのか手が止まる。その後徐々に白が良くなり、ストナーが決まった地点で勝負あり。みごと滝沢八段の優勝となりました。


【 戦いも終わり、、、 】
 さて、表彰式。誰に賞品がいくのでしょうか。。。
 まず1位から3位までの人に、メダルと賞状が。そして級位者の中で成績が最も良かった中島1級に商品券1000円分が渡されました。そして注目の賞品は、、、
 まず選択のほうは、食コースを選んだ人が10人。酒コースを選んだ人が4人という結果。有機栽培無農薬コシヒカリが魅力的だった模様。
 1位の滝沢八段は食コース(私の読みは最善でした)、2位の松田2級も食コース。ここで3位の私が食コースなら賞品がもらえないのですが、、、
 酒コースを選んでいたのできちんと賞品をゲット。この分野の読みは最善筋だったようです(笑)。4位の梅沢四段も酒コースを選択していて賞品ゲット。
結局、上位4人に商品がいきわたるという無難な結果に。次回からは酒コースを選ぶ人が増えるんだろうなぁ。。。その前にやっぱり成績上位にならないとですが(笑)


○ 最後に。。。

 今回は参加者こそやや少なかったですが、大会自体は大成功に終わりました。滝沢八段は貫禄の優勝といったところでしょうか。賞品に関する新システムも好評で、今後日本海オープンの特徴の一つとなっていくことでしょう。
 個人的には、新潟人としての最後の大会(3月で新潟から引っ越すことが決まっていたので)で好成績が収めれ、しかも大目標も達成することができ非常に良かったです。欲を言えば決勝まで残りたかったですが、まだまだ力不足といったところでしょう。
 これからずっと日本海オープンは続いていきます。全国のオセラー諸君!オセロに加えておいしい酒も堪能しに新潟に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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