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[ 第六試合 ]
黒 川上 由泰三段−白 得丸 剛
川上三段は独特の変化をするプレーヤーで以前ネットで対戦したときは研究にはまって負けました。
今回も研究に付き合うよりは早々に変化して読み勝負にもちこんだ方が良い、と判断して注意深く打ち進めました。
黒15手目E1へと打った局面です。ここまで川上三段は即打ちでした。研究範囲なのでしょう。
第一感F2が浮かびましたが、安易な手なだけに研究しているだろうし、F2,B3とされるとどうしたらいいのかわかりませんでした。
そこでG6でE6を狙う手を打ちました。川上三段は迷うことなくG5。
ここでほぼ詰んでいる事に気がつきました。今E6へ打つと黒F7となり右辺と上辺で勝負がきまりそうです。
またF2へ打っても黒C2と打たれ、F2,C2,D1,C1,F1,G1と黒に手得をされるとどうしようもありません。
半分負けを覚悟でF2へ打つと川上三段はなんと即打ちでF1へ!白は命からがらC1へ打つことが出来ました。
実は川上三段が間違えたことには理由があります。
16手目白F2へ打つと黒の最善はF1なのです。
暗記オセロをしていると似ている形でも最善だろうとたかをくくって即打ちしてしまうことがあります。
川上三段は大会経験が浅いためかその辺りの注意力が不足していたようです。
相手の甘さに救われた僕は以後緩まず勝つことができました。
ただ数個空きで石数を数えたときも、また終局後盤上の石を数えたときも本当に自分が勝って優勝したのかいまいち実感が沸きませんでした。
A級の対局風景 |
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最終戦の勝ち負けは優勝に関係ありませんでしたが、ここまで来たら今までの努力に報いるためにも全勝したいと思いました。
[ 第七試合 ]
黒 得丸 剛−白 藤原 康雄二段
図の局面でのE3が厳しい種石消しの好手。以後下辺を一色にして手得をすることで押し切ることができました。
大会後しばらくは嬉しいというよりも、大変だったオセロの内容とそれを乗り越えた安堵感があるだけでした。しかし、トロフィーを受け取り、四段の認定をされる頃には素直に嬉しいと思えるようになりました。
今回の優勝は日頃の努力と当日の集中力、そして運によるものと思っています。結果に満足することなく、棋力向上に励みたいと思います。
大会が終わると参加者の方々からおめでとうと言って頂きました。中には当日はじめてあった方もいて本当に嬉しい思いをしました。みなさん、ありがとうございました。
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