STAR CAMP 2002
2002年10月13日

参戦記:神田 吉浩

01 02 03 04

1回戦

 今回の東北勢は質・量ともに充実したメンバーだと言うことは、前に書いたとおりです。
 今年の全日本選手権の出場者をあげただけでも、無差別の部3人、女子の部2人(2人とも全国大会で好成績)。マスターの部1人、フレッシャーの部2人(全国大会優勝者含む)の計8人。
 そのほかの有段者には、昨年の全日本無差別の部代表者、今年の東北オープン一般の部優勝者、昨年のカナダ選手権2位の者。
 有段者以外にも、ヤフーのオセロで驚異的な高レートを持つ「東北の秘密兵器」、今年の東北オープン一般の部で勝ち越した2名。
 1人として気の抜けない相手、まさに打ち盛り、今が旬のメンバーです。

緊張の中、1回戦の組み合わせの発表

 1回戦注目のカードは、東北の秘密兵器・石田2級と、今年の全日本選手権フレッシャー5位・佐々木二段(新潟)との対戦です。
 激戦の末、残り時間が僅かだった佐々木二段が33-31で勝ちをおさめました。佐々木二段といえば以前は時間切れで敗戦することがままあった(事実、第1回のスターキャンプの時は、五十嵐三段から「1回も時間切れで負けなかったら、飯おごる」とまで言われていた)のですが、もうそんな弱点も過去の話です。佐々木二段談「石田戦は、局面も最悪でした。勝てたのが不思議…」

優勝候補筆頭の滝沢八段(新潟)は白星発信。

 私の相手は、いきなり優勝候補の一角、今年の全日本選手権フレッシャーチャンピオン・鈴木(竜)四段。今回の東北チーム中で最もオセロ連盟公式レーティングが高いプレーヤーです。私とは初対戦です。終始不利な局面に思えるも、粘っているうちに数えてみれば33-31で勝ち。対局後の率直な感想「数えてみたら、足りていた」出来すぎな滑り出しです。


1回戦の東北・新潟のチーム戦は6対6のイーブンでした。
1回戦の13局中なんと4局が33-31という激戦のスタートとなりました。





東北から成績管理者も同行
2回戦

 ここでの注目のカードとしては、滝沢八段(新潟)対今年の名人戦で3位と大活躍した久米五段(東北)。36-28で滝沢八段が制しました。
この他にも、今年の全日本選手権無差別の部代表同士での対戦もあと2局組まれて、
奥野二段(新潟)対谷野三段(東北)は、41-23で奥野二段の勝ち。
吉田三段(東北)対松澤三段(新潟)は、56-8で吉田三段の勝ち。
となりました。

 私の対戦相手は、昨年の全日本選手権無差別の部東北代表・高橋二段。1ヶ月前の東北オープンでも対戦している相手で、そのときは勝つことができましたが手ごわいことを思い知らされた難敵です。終盤5石の返し忘れの大ポカ(最近多いです)をするも36−28でなんとか勝ちをおさめることができました。目標(?)の座布団ゲット!
2局終了時の上位10人は次のとおりでした。
1位  吉田三段(東北)    2勝0敗 101石
2位  滝沢八段(新潟)    2勝0敗  95石
3位  近内二段(東北)    2勝0敗  88石
4位  上澤二段(東北)    2勝0敗  87石
5位  奥野二段(新潟)    2勝0敗  74石
6位  神田三段(新潟)    2勝0敗  69石
7位  佐々木二段(新潟)   2勝0敗  67石
8位  鈴木(竜)四段(東北) 1勝1敗  85.5石 
9位  久米五段(東北)    1勝1敗  84石
10位 石田2級(東北)    1勝1敗  81石
東北・新潟チーム戦の第2局は東北チームの8勝4敗、2局までのトータルで東北チームの14勝10敗となっています。

 私は鈴木(竜)四段と高橋二段に勝って2連勝ですが、この鈴木・高橋両選手が、私が一度もなし得なかったことをすることになるのは午後のお話…。





2勝すると座布団ゲット
3回戦

 午前中最後の対局、2戦目まで連勝できた者はここから座布団が使えます。

 まず注目されるのは全勝同士の対局が3局。
 滝沢八段(新潟)対今年の全日本選手権無差別の部東北代表・吉田三段戦。結果は41-23で滝沢八段の勝ち。
 昨年のカナダ選手権2位・近内二段(東北)対今年の全日本選手権無差別の部新潟代表・奥野二段戦は54-10で近内二段の勝ち。

 そして私と今年の全日本選手権女子の部東北代表・上澤二段戦も全勝同士の対局。上澤二段は2回戦で五十嵐三段(新潟)に勝っています。昨年のスターキャンプでも5勝をあげている強豪です。私とは昨年も対局し、大苦戦を強いられるも1手のミスに救われた形で勝っています。今年はまた実力アップしているはず。慎重に打ちすすめ47-17で勝ち3連勝。全勝で昼食を食べられることとなりました♪

 全勝であった佐々木二段(新潟)は、鈴木(竜)四段(東北)に28-36で敗れ1敗を喫しました。
また、私が注目している東北の秘密兵器・石田2級は、今年の全日本選手権無差別の部北陸代表・松澤二段(新潟)に42-22で勝ち、秘密兵器ぶりを発揮しました。
3局終了時の順位は以下のとおり。
1位  近内二段(東北)    3勝0敗  142石  
2位  滝沢八段(新潟)    3勝0敗  136石
3位  神田三段(新潟)    3勝0敗  116石
4位  久米四段(東北)    2勝1敗  129石
5位  門馬初段(東北)    2勝1敗  125石
6位  吉田三段(東北)    2勝1敗  124石
7位  石田2級(東北)    2勝1敗  123石
8位  鈴木(竜)四段(東北) 2勝1敗  121.5石 
9位  高橋二段(東北)    2勝1敗  118石
10位 工藤初段(東北)    2勝1敗  111石

午前の部終了
個人戦の上位に東北チームの名前が目立ってきました。
3局目の東北・新潟のチーム戦は東北チームの7勝5敗、3局トータルで東北チームの21勝15敗となっています。




食後もオセロ

昼食タイム

 ほっかほっか亭さんからデラックス弁当を調達、試合会場内で食べる。緊張感が一瞬緩む時間。和室でみんなそろっての昼食もなかなかいいものです。選手の中には、次の自分の対戦相手が誰かをチェックしながらの昼食タイムの者も・・・。


 私はといえば、次の対戦相手と呉越同舟でのお弁当タイムでした。


 ここでアクシデントがひとつ。弁当の注文者の数だけ購入したはずなのに、なぜか五十嵐三段の分が無い。まさか誰か2つ食べたものがいるのか?と思っていたら、どこからとも無く弁当が発見される。無事に五十嵐三段も皆より一足遅れましたがお弁当にありつけました。

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