STAR CAMP 2002
2002年10月13日

参戦記:神田 吉浩

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 選手同士の何気ない会話から生まれた東北・新潟交流戦、参加選手の間では「スタキャン」の愛称で親しまれているスターキャンプも今年で4回目となりました。1回目・2回目は郡山、3回目の昨年は仙台、そして4回目の今年は新潟での開催となりました。

 東北のプレーヤーとの再会を心待ちにする一方、未知の強豪との対局におびえ(?)ながらの開催準備を終え、いよいよ10月12日の前夜祭を迎えました。



かんぱ〜い


前夜祭

 スターキャンプの特徴のひとつが前夜祭の開催。今年は万代シルバーホテル3階の銀鈴にて開催です。
 参加者の中には試合より前夜祭をメインに考えている人もいるらしいとの噂です。今回の前夜祭の目玉商品は新潟の地酒でしょうか。東北チームのみなさんも新潟の地酒についての事前研究(?)がお済のようで、〆張鶴・八海山・麒麟山・雪中梅・越乃景虎等々の銘柄が次々と注文されました。食べ物はおかわり自由なのですが、どうも日本酒のおかわりが多いような序盤(?)の展開。

 中盤になると、谷初段(東北)のマジックや玉を使ったジャグリング(プロ級!)の披露もされ、盛り上がりは最高潮。噂には聞いていましたが、本当に上手いです。

 終盤にはどこからともなくオセロ盤もあらわれ、対局もあちらこちらで。「あぁ、みんなオセロが好きだなぁ」と、当たり前のことを、いまさらながら認識した次第。

 ここで早くも『新潟実力No.2梅沢四段』対『東北の秘密兵器・石田2級』の注目の一戦も行われ、石田2級が33-31で梅沢四段を破ってしまいました。私はこのとき、五十嵐三段や工藤東北本部長とオセロ談義をしていたのですが、梅沢・石田戦が気になり時折チラチラと見たり、時には真剣に局面を読んでみたり…。真剣に読んでいる私の姿を見た福地1級曰く「神田さん。目、マジですよ」。そりゃぁ、マジにもなります。石田2級を始めとする東北プレーヤーの力量に恐怖のどん底に叩き落された私でありました!

石田-梅沢戦に群がる
 しかし他のお客からは変わった集団に見えたかも。いや、別にどう見られようと気にならないですが…。





 酔い醒ましを兼ねた2次会はオセロの前哨戦(?)ボウリング大会。いやはや東北の皆さんはエネルギッシュです。酔い醒ましのはずが、五十嵐三段が私にワンカップの日本酒を持ってきて、飲みながらのボウリングになっちゃいました。
 私のレーンでは2ゲーム目に福地1級(新潟)と近内二段(東北)がスコアを二の次にして、ボールのスピードを争い始めました。オセラーは負けず嫌いで遊び心がある人種…などと思いながら私は約十年ぶりのボウリングに四苦八苦。
 ボウリングの結果は1ゲーム目に200以上のスコアを出した安島二段(東北)が優勝しました。東北・新潟のチーム別に見ても、東北チームのスコアがよかったようです(私の成績は恥ずかしくて書けません)。それにしても、誰でしょう?私に10年ぶりのボウリングをさせたのは…。

 ボウリング場のエレベーターで、ちょっと笑える話…。でも書きません。たとえ書いても管理人さんに削除されるでしょうし ^^;








 ボウリング場の外で翌日の健闘を誓い合って解散。
 夜更けの新潟の街に一本締めの音が響く。



試合開始前

 10月13日(仏滅!)いよいよ試合当日。好天に恵まれました。
 会場は新潟市万代市民会館2階です。

 会場設営のため私が一番乗り…のつもりが、そこには既に久米五段(東北)の姿がありました。彼は前夜祭には参加できませんでしたが、今朝早く出発され、会場に一番乗りをしていました。彼には新潟の運営スタッフに交じり会場設営を手伝ってもらい感謝いたします。

 大会ルールは持ち時間15分を7局(午前中に3局、午後から4局)。引き分け無し。同勝同敗の場合の順位は石数の多いほうを上位。対戦は東北の選手対新潟の選手というチーム戦形式で行うこととなります。

 和室を3部屋つなげた会場での大会です。和室での対局ということで、前日に滝沢八段が考案した特別ルールが付け加えられました。そのルールとは
 「2勝した者から座布団使ってよし。」
 演出効果満点の斬新な(?)ルールです。

 ちょっとしたハプニングもありました。新潟チームの中で2名、前日の酒が残っているのか、それとも仏滅のなせる技か、ベランダに出る窓ガラスに頭をぶつける者が出る(不吉な予感…)。

 新潟チームにとって心配な点は、交流戦に十分な人数がそろうかどうかにありました。今回の東北チームは、遠征にもかかわらず質・量ともに充実した選手団に成績管理者も同行する気合の入れ方で今大会に臨んでくれています。できるだけ多くの東北対新潟の対戦を組みたい。はたして新潟の人数は集まるのか…

 そんな新潟の危機(?)を救うべく、次々と新潟のプレーヤーが到着。
 学校行事の関係で出場が不安視された中学生の中村1級。
 前夜祭の後、夜中の3時まで、友人と飲んでいたにもかかわらず駆けつけてくれた福地1級。(思わず私曰く「福地、酒臭い!」)
 微熱がありながらも遠方から来ていただいた新潟の紅一点・山崎さん。
 最近の大会を欠場して、出場を不安視されていた新潟最古参・岩坂初段。
 高速バスを予定より1つ早め、確実に試合開始に間に合うよう来てくれた松澤二段。
 梅沢四段も友人の披露宴(仏滅なのに^^;)が終わり次第、午後から駆けつけてくれるとのこと。
 そして、この強豪ひしめく東北勢を相手に果敢にも出場を決意してくれた小学生の遠藤2級。そして、この遠藤2級が試合で大活躍をすることとなります。

参加人数 東北14名 新潟13名(遅れてくる梅沢四段含む)  計27名

 東北チームと新潟チームほぼ同数の人数で開催できることとなりました。梅沢四段が到着するまでは東北チーム同士の対局が1局組まれます。

 オセロが好きだという共通項に導かれた27名の戦いが今始まります。

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