大会形式:スイス方式5回戦
持ち時間:各20分 秒読みなし
引き分け:なし

優勝は榎本四段

 2019年 静岡県オセロ選手権大会 静岡市民文化会館 3階A展示室
 2019/08/11

 1. 榎本 浩之   榎本  ○+24 ○+22 ○+ 8 ○+34 ○+24  5勝 0敗 0分
    静岡        四段  手崎  佐麗  佐野  岩崎  松そ          +112
 2. 手崎 聡     手崎  ×-24 ○+64 ○+26 ○+16 ○+30  4勝 1敗 0分
    静岡        四段  榎本  鈴木  村上  荒木  佐麗          +112
 3. 佐野 宏隆   佐野  ○+42 ○  0 ×- 8 ×- 2 ○+64  3勝 2敗 0分
    静岡        三段  河田  村上  榎本  佐麗  塩澤           +96
 4. 村上 健     村上  ○+54 ×  0 ×-26 ○+18 ○+38  3勝 2敗 0分
    東京        九段  佐香  佐野  手崎  松り  岩崎           +84
 5. 荒木 靖之   荒木  ○+22 ○+36 ×-12 ×-16 ○+50  3勝 2敗 0分
    静岡        五段  松そ  松貢  岩崎  手崎  長谷           +80
 6. 松本 貢一   松貢  ○+14 ×-36 ○+24 ×- 4 ○+32  3勝 2敗 0分
    静岡        1級  松り  荒木  長谷  松そ  河田           +30
 7. 佐藤 麗子   佐麗  ○+28 ×-22 ○+38 ○+ 2 ×-30  3勝 2敗 0分
    静岡        五段  鈴木  榎本  塩澤  佐野  手崎           +16
 8. 松本 そら   松そ  ×-22 ○  0 ○+50 ○+ 4 ×-24  3勝 2敗 0分
    静岡        1級  荒木  松り  佐香  松貢  榎本           + 8
 9. 岩崎 匡明   岩崎  ○+38 ○+16 ○+12 ×-34 ×-38  3勝 2敗 0分
    静岡        五段  小野  塩澤  荒木  榎本  村上           - 6
10. 松本 りく   松り  ×-14 ×  0 ○+18 ×-18 ○+32  2勝 3敗 0分
    静岡        1級  松貢  松そ  河田  村上  小野           +18
11. 塩澤 康介   塩澤  ○+40 ×-16 ×-38 ○+56 ×-64  2勝 3敗 0分
    静岡        初段  長谷  岩崎  佐麗  小野  佐野           -22
12. 長谷川 敏   長谷  ×-40 ○+36 ×-24 ○+18 ×-50  2勝 3敗 0分
    静岡        初段  塩澤  小野  松貢  佐香  荒木           -60
13. 佐藤 香織   佐香  ×-54 ○+12 ×-50 ×-18 ○+26  2勝 3敗 0分
    静岡        5級  村上  河田  松そ  長谷  鈴木           -84
14. 河田 哲     河田  ×-42 ×-12 ×-18 ○+34 ×-32  1勝 4敗 0分
    静岡        2級  佐野  佐香  松り  鈴木  松貢           -70
15. 小野 まあや 小野  ×-38 ×-36 ○+38 ×-56 ×-32  1勝 4敗 0分
    静岡              岩崎  長谷  鈴木  塩澤  松り          -124
16. 鈴木 杏梨   鈴木  ×-28 ×-64 ×-38 ×-34 ×-26  0勝 5敗 0分
    静岡              佐麗  手崎  小野  河田  佐香          -190

※ この結果表は中島哲也氏作の SLIM を用いて作成しました。
         http://www.othello.org/~nakaji/napp/

大会終了後、レーティング対象外のペアオセロ大会を実施しました
結果は後日、このページに掲載します。


(2019/08/17 加筆 レーティングに影響する加筆はありません)

ペアオセロ大会結果

1. タラタラしてんじゃねーよ 1勝+14 3 1勝+10 3   勝ち点 6
                       タラ どう     あら
2. アラサト                 1勝-10 1 2勝+ 4 4   勝ち点 5
                       アラ タラ     どう
3. どうせ勝てるわけないよ   0勝- 4 0 1勝-14 1   勝ち点 1
                       どう アラ     タラ

メンバー
1. タラタラしてんじゃねーよ A 塩澤 康介 B 長谷川 敏
2. アラサト                 A 荒木 靖之 B 佐藤 香織
3. どうせ勝てるわけないよ   A 河田 哲   B 榎本 浩之

個人結果

引き分けあり、持ち時間各10分
1A 塩澤 康介 榎本×-20 佐藤○+38
1B 長谷川 敏 荒木×-28 河田○+34
2A 荒木 靖之 長谷○+28 榎本○+ 2
2B 佐藤 香織 河田○+ 2 塩澤×-38
3A 河田 哲   佐藤×- 2 長谷×-34
3B 榎本 浩之 塩澤○+20 荒木×- 2

各ペアのAの選手は、相手ペアのBの選手と対戦
各ペアのBの選手は、相手ペアのAの選手と対戦

ペア間の2試合の結果で、勝ち点4を、相手ペアと分け合う
  1.5勝以上のペアに勝ち点2
  1  勝  のペアに勝ち点1
  0.5勝以下のペアに勝ち点0
  +2以上の石差のペアに勝ち点2
   0  の石差のペアに勝ち点1
  -2以下の石差のペアに勝ち点0

ペア数が奇数となったので、3ペアでトライアングル戦を実施
1、2、3の3ペア(選手は1A、1B、2A、2B、3A、3B)とすると
初戦、1A-2B 2A-3B 3A-1B
次戦、1B-2A 2B-3A 3B-1A

初戦の1試合代表で伏石し、A選手とB選手の色を決定する
その結果を初戦と次戦の全試合に適用
今回は2試合とも、A選手が白、B選手が黒

(2019/08/17 加筆 レーティングに影響する加筆はありません)

静岡県オセロ選手権大会第5試合 榎本 浩之 四段 対 松本 そら 1級 の対戦結果について

1.経緯

両選手に呼ばれて、目視確認した情報は以下の3点でした。

  • 盤面は64マスすべて石が置かれていた
  • 対局時計の残り時間表示は、松本1級が4秒、榎本四段が0秒であった
  • 対局時計のボタンは、松本1級側が押された状態であった

この時点で、時間切れかどうかの裁定を求められていると認識しました。

60手目(最終手)をどちらが打ったのかを両選手に質問し、

  • 60手目は、松本1級が打った

との回答を得ました。

4つの情報から、60手目後に松本1級が対局時計のボタンを押したことにより、榎本四段側の残り時間が減り始め、0になった可能性もあると把握しました。
榎本四段が59手目(榎本四段自身の最終手)の完了前に時間切れしていたと断定することはできず、盤面の状態を試合結果とする決定をしました。

なお、以下の点については、把握していませんでした。

  • 両選手の色
  • 盤面の黒白双方の石の数
  • 時間切れとなった時、対局時計から音が鳴る設定となっていたかどうか
    大会開始前には音が鳴るように設定したが、第5試合時の設定は未確認です。
    鳴る設定にしていれば、時間切れ時のみ、「ピピピ、ピピピ、ピピピ」と3秒間鳴る。


2.決定の妥当性

後日、次のことを知りました。

  • 榎本四段は、時間内に自身の59手目を着手完了できなかった
  • 榎本四段は、自身の時間切れを自己申告する意志があった、または自己申告していた

これらのことを踏まえると、両選手が納得するまで主張する機会を設け、それらをすべて聞いてから、時間切れか否かを決定するのが妥当となります。
今回の場合、榎本四段側の残り時間が0秒となったタイミングにより結果が異なること、つまり、

  • 59手目(榎本四段自身の最終手)の完了前であれば、榎本四段の時間切れ
  • 60手目(全体の最終手)の完了後であれば、盤面の状態が試合結果となる

ことを伝え、両選手からさらなる主張を聞いてから決定を下すことが正しいと考えられます。

なお、日本オセロ連盟競技ルール 第15項(2019/08/17時点)から一部抜粋しますと、

  • また、終局後であっても、最終手を打った側の対局者の時間切れに関しては、対局者双方が結果を確認し合意する前であれば、指摘または申告を行うことができる。

とあります。この箇所、裏を返せば、

  • 終局後に、最終手を打った側ではない対局者の時間切れに関して、対局者双方が結果を確認し合意する前であっても、指摘および自己申告を行うことができない。

とも読み取れます。
しかし、時間切れの自己申告については選手の意志を尊重し、連盟からの異論がない限り、

  • 終局後であっても、最終手を打った側ではない対局者の時間切れに関しては、対局者双方が結果を確認し合意する前であれば、自己申告を行うことができる。指摘は行うことができない。

として、今後対応します。

3.試合結果

会場で下した、盤面の状態を試合結果とする決定はそのままとします。
ただし、「決定の妥当性」で記した通り、両選手が納得するまで主張する機会を設け、それらをすべて聞いてから、時間切れか否かを決定するのが正しい手順と考えられます。

今回は、両選手が主張しづらい雰囲気を作ってしまった点にも、問題があると考えられます。

松本1級、榎本四段、大会に参加していただいた方々、ご意見をいただいた方々、その他大勢の方々に多大なる混乱を招いたことをお詫びします。

4.具体的な再発防止策

  • 決定について
    「決定の妥当性」で記した通り、両選手が納得するまで主張する機会を設け、それらをすべて聞くようにします。
    両選手の主張を聞いた後、観戦者にも状況を聞くようにします。
  • 対局時計について
    この試合で使用した対局時計は、一方が時間切れとなっても上のボタンを押すだけで、他方も時間が減っていきます。
    時間切れの音に気づかなければ、アナログ時計の針落ち同様、両者時間切れとなることがあります。
    双方持ち時間が切迫していた場合、どちらが先に時間切れとなったか判別できないこともあります。
    テーブルジャッジがつかない試合でこの対局時計を使用するのは、不測の事態を招く恐れがあります。
    現時点では思いつきませんが、この対局時計の有効な用途を考えてみます。

本件に関する問い合わせ、苦情、疑問などは、以下までお願いします。

  • e-mail sano_tokai_othello-lj@yahoo.co.jp
  • 日本オセロ連盟東海ブロック長 佐野宏隆

情報公開の観点より、原則として回答はこちらのページに掲載します。
いただいたメールの内容を全文引用して掲載することは避けるようにします。掲載する場合は要約のみとします。個人名やメールアドレスなど、送信された方の個人情報は掲載しません。

本件に関して、松本1級、榎本四段はじめ、私以外の他の方が否定的な意見を受け取ることは、私の本意ではありません。苦情などは、すべて、東海ブロック長、佐野宛にお願いします。

以上