STAR CAMP SPECIAL 2025 2025/10/12 新潟市万代市民会館4階405,406号室 20分持ち6回戦 秒ヨミ無し 引分有り 東北チーム(大清水、佐藤、田丸、葛原、庄子) 新潟チーム(滝沢、長尾、梅沢、佐治、藍原、出崎、河野) 北陸チーム(塚本、濱元、橋本、中川) 段級位順、年齢順、敬称略 ※1 常に東北チーム対新潟チーム、東北チーム対北陸チーム、新潟チーム対北陸チームとなるように組み合わせ ※2 但し、葛原三段に限り世界戦の壮行会を兼ねているため、新潟・北陸の日本オセロ連盟レーティング上位選手と対戦団体戦 ※各チーム上位3名の勝数合計 1. 新潟 13.5勝 2. 東北 11勝 3. 北陸 10.5勝 個人戦 1. 滝沢 雅樹 滝雅 ○+48 ○+12 ×- 8 ○+30 ○+14 ○+40 5勝 1敗 0分 ←新潟① 新潟 九段 田丸 大清 塚本 庄子 葛誠 濱元 +136 2. 佐治 亨哉 佐治 △ 0 ○+40 ○+26 ○+ 6 △ 0 ○+12 4勝 0敗 2分 ←新潟② 新潟 五段 塚本 中川 橋本 大清 佐久 葛誠 +84 3. 塚本 和磨 塚本 △ 0 ○+28 ○+ 8 ×- 2 ○+16 ○+28 4勝 1敗 1分 ←北陸① 北陸 五段 佐治 藍原 滝雅 葛誠 長尾 出崎 +78 4. 田丸 暁理 田丸 ×-48 ○+28 ×-22 ○+18 ○+26 ○+18 4勝 2敗 0分 ←東北① 東北 三段 滝雅 河野 出崎 長尾 梅沢 橋本 +20 5. 佐藤 久和 佐久 ×-16 ○+48 ×-16 ○+ 6 △ 0 ○+54 3勝 2敗 1分 ←東北② 東北 四段 梅沢 出崎 長尾 橋本 佐治 河野 +76 6. 藍原 重朗 藍原 ×- 2 ×-28 △ 0 ○+14 ○+ 8 ○+14 3勝 2敗 1分 ←新潟③ 新潟 四段 中川 塚本 葛誠 濱元 橋本 大清 + 6 7. 葛原 誠人 葛誠 ○+12 ○+ 6 △ 0 ○+ 2 ×-14 ×-12 3勝 2敗 1分 ←東北③ 東北 1級 橋本 長尾 藍原 塚本 滝雅 佐治 - 6 8. 大清水 崇典 大清 ○+54 ×-12 ○+44 ×- 6 ○+32 ×-14 3勝 3敗 0分 東北 六段 河野 滝雅 梅沢 佐治 出崎 藍原 +98 9. 長尾 広人 長尾 ○+26 ×- 6 ○+16 ×-18 ×-16 ○+36 3勝 3敗 0分 新潟 六段 庄子 葛誠 佐久 田丸 塚本 中川 +38 10. 濱元 一洋 濱元 ○+ 6 ×-36 ○+46 ×-14 ○+36 ×-40 3勝 3敗 0分 ←北陸② 北陸 三段 出崎 梅沢 河野 藍原 庄子 滝雅 - 2 11. 中川 和洋 中川 ○+ 2 ×-40 ×-20 ○+16 ○+32 ×-36 3勝 3敗 0分 ←北陸③ 北陸 初段 藍原 佐治 庄子 梅沢 河野 長尾 -46 12. 出崎 健一 出崎 ×- 6 ×-48 ○+22 ○+50 ×-32 ×-28 2勝 4敗 0分 新潟 2級 濱元 佐久 田丸 河野 大清 塚本 -42 13. 梅沢 佳紀 梅沢 ○+16 ○+36 ×-44 ×-16 ×-26 ×-14 2勝 4敗 0分 新潟 五段 佐久 濱元 大清 中川 田丸 庄子 -48 14. 庄子 峻介 庄子 ×-26 ×-10 ○+20 ×-30 ×-36 ○+14 2勝 4敗 0分 東北 二段 長尾 橋本 中川 滝雅 濱元 梅沢 -68 15. 橋本 優太 橋本 ×-12 ○+10 ×-26 ×- 6 ×- 8 ×-18 1勝 5敗 0分 北陸 三段 葛誠 庄子 佐治 佐久 藍原 田丸 -60 16. 河野 竜介 河野 ×-54 ×-28 ×-46 ×-50 ×-32 ×-54 0勝 6敗 0分 新潟 大清 田丸 濱元 出崎 中川 佐久 -264 ※ この結果表は中島哲也氏作の SLIM を用いて作成しました。 https://www.othello.org/software/ 個人戦2連覇、団体合わせて二冠の滝沢九段による参戦記 21世紀になって始まったスターキャンプも20年以上の歴史が積み重なりましたが、 今年は新潟、東北に北陸を加え、初めて3つ巴の拡大版スターキャンプを開催する ことになりました。
スターキャンプといえば、大会より前夜祭の方が、参加人数が多くなることもしばしば なのですが、何と15名の参加者が集まりました。 世界選手権ユース代表の葛原誠人三段にも参加していただいたので、みんなの前で挨拶を してもらいました。 頑張れ!葛原君!
今回の前夜祭は、何と2次会が用意されていました。 その店の名前は、「けむりセカイ」 https://kemseka.simdif.com/ 駅からちょっと離れた場所にあるのですが、私の帰宅ルートにある店でした(汗) 目の前を通り過ぎたことは何度もありますが、立ち寄るのは初めてです。 ちなみに、店の名前の由来は、出てきたおつまみがみんな燻製であることからつけられた ような気がします。 ポテチも燻製で出てきましたから。 実はこの店は、東北の大清水崇典六段とつながりのある店でした。 その店のマスターは、大清水六段が福島のラジオまつり https://www.rfc.jp/radiofes2025/index_0831.html に参加した時に知り合った方で、オセロ大好きマスターでした。店内では無敵のお人です。 店に入ると、マスターが我々の間に入ってきて、さっそくオセロを挑戦にやってきました。 様子を見てみると、「あっうまい」というような手を連発します。 なかなかの打ち手のようです。オセロクエストで鍛えているらしい。 でも、さすがに我々にかなうはずがありません。(註釈:2次会参加者は全員大人有段者) やがて、何局か打っている間に、マスターが勝ったら級位を認定するっていう話になりました。 級位の認定料は負けた人の払いで(笑) さすがに勝てるはずがないと思っていたら・・・N初段がパーフェクトに仕留めた直後、 T五段が意外と手こずっていました。 私が見たときは、終盤にパスをさせて偶数理論を放棄する局面を作っていました。 やばい。級位献上か(大汗)。 しかし、T五段は読み切っていたのでしょう。何とか4石差で逃げ切りました。 しかし、その後もマスターの挑戦は続きました。 結局全員(註釈:2次会参加者は10人)と対局して、店を出たのは25時を回っていました。 明日は皆さん、寝不足で対局かあ~。 ということで、いよいよ2日目は、交流戦です。
今回は葛原三段の世界選手権壮行試合ということで、彼だけは参加者の内、 日本オセロ連盟レーティングの上位6人と、試練の6番勝負を行うことにしました。 あと、日本オセロ連盟から告示された競技ルールの伏せ石、終局時の時計の扱い方を確認し 実施しました。 今年の全日本選手権から、そのルールで行うので、他ブロックで大会を開催するときは、 ぜひそのやり方で進めましょう。 1回戦は田丸暁理三段です。 昨年、近未来の女子チャンピオンと私は評しましたが、来月いよいよメジャー大会 デビューします。 彼女は超寝不足だったらしく、その影響もあったのか、彼女の本来の力は出せなかった ようです。 でも、その後V字回復し、しっかりと上位に入る力を持っているので、高い実力を 持った方です。 全日本での活躍を大いに期待しています。 2回戦は大清水六段でした。 昨年、一昨年は、運営兼選手の二刀流でしたが、今年はゆっくりと対局を楽しめたでしょうか。 序盤は畠スペシャル(私が勝手につけた名前です)を採用しました。 それが功を奏したのか、中盤からのリードを守り切って何とか勝つことができました。 3回戦は北陸の塚本和磨五段です。 塚本五段にも畠スペシャルを採用。 しかし、しっかりと良い手を打たれ、やや苦しい展開が続きました。 でも、終盤何とかもつれる展開にまで持っていくことができました。 ですが粘りもここまで。最後は力尽きてしまいました。 対局後に分析したら引き分けの手順があったことがわかって、嬉しいやら悲しいやら。 この時点で2勝1分が3人。 私は2勝1敗となり、早くも自力優勝の目は望み薄となりました。 昼食後の4回戦は、庄子峻介二段です。 オセロ歴わずか2年とのことですが、めきめきと腕を上げている新鋭です。 いきなり彼の序盤の変化に惑わされ、早くも苦しい局面になりました。 これまでの4局の中で一番やばい展開でした。 しかし、庄子二段が3手の読みで打った(本人談)手の先の4手目に私は好手を見つけており、 庄子二段はそれを見落としていたという、中盤の駆け引きが勝負を分け、何とか勝つことが できました。 5回戦はいよいよ葛原三段との指名対局でした。 昨年近未来の少年チャンピオンと評しましたが、予言通りになってくれました。 葛原三段は何と塚本五段にも勝ち、3勝1分でトップグループに位置していました。 葛原三段の判断力と粘りにはすごいものがあるのですが、この大会でその部分にさらに 磨きがかかったような気がします。 本局でも粘りの好手を打たれ、苦しい場面が何度か訪れました。 しかし、勝機が見えてから、冒険をせず堅実に打ち回すことで、貴重な1勝を得ることが できました。 ちょうどこの対局の直後、佐治享哉五段が佐藤久和四段と引き分けたので、私と佐治五段が 同勝で並び、個人優勝の可能性が出てきました。 6回戦は北陸の濱元一洋三段です。 濱元三段には、今回のスターキャンプでは北陸ブロックでの参加の呼びかけ等で 大変お世話になりました。 濱元三段は、4回戦では私の隣の席で、華麗な終盤の寄せを決めていました。 それが、私が読んでいた寄せとちがうものだったので、その終盤力は侮れないと 思い知らされました。 序盤はローズオープニングからのスタート。 濱元三段に悩んでもらおうと変化したのが功を奏し、序盤でやや打ちやすい展開に なりました。 その後も濱元三段が力を発揮する展開にならずに済んだのは幸運でした。 結局、佐治五段と勝ち星で並びながらも、石差が多かったので優勝することができました。 スターキャンプの個人優勝は2年連続なのですが、今年は1回も優勝に恵まれていなかったので、 優勝を決めることができとても嬉しい思いでした。 団体戦も無事に新潟が1位を取ることができました。 でも、団体戦は実際のところまったく気にしていませんでした(笑)
今回は、運営の藍原四段には大変お世話になりました。 何しろ、新潟と東北と北陸の選手が、バランスよく対戦できるように対戦相手を 組み合わせてくれたのですから。 葛原三段試練の6番勝負をそこに入れているわけですからなおさらです。 運営にとても尽力くださりありがとうございました。 そんな理由で、団体戦の途中経過を発表する余裕がとてもなかったようです。 それが、私が気にしていなかった要因だったと思われます。 また、この大会は、いろいろなオセロ盤を持ち寄って大会を行おうという試みもしました。 スタンダード盤から高級オセロ盤、ツクダオリジナルの時代に販売されていた高級オセロ盤、 外国のオセロ盤等、様々な盤を使って対局を楽しむことができました。 エコオセロ盤は、対局するにはちょっと不評で、途中から展示されるのみとなりました(笑) 大会が終わってからも、私のスタキャンは続きました。いつもの喫茶店で反省会。 来年のスターキャンプの概要も確認することができました。来年は福島(郡山市)の予定です。 その後、私はT三段、S二段を日帰り温泉に招待し、最後は駅前の須坂屋で 夕食会を行いました。https://suzakayasoba-niigataekimae.gorp.jp/ 駅前の須坂屋といえば、かの有名な高梨九段、末國九段のサイン入り色紙が 掲示されているお店です。 入店後、早速それを見学に行きましたが、色紙が整理されていて見当たりません。 店の人は、見たような気がすると言っていたのですが、見つけることができませんでした(涙) さて、夕食会に戻りますが、お二人には新潟名物の「へぎそば」「栃尾の油揚」「のっぺ」と、 新潟の食を堪能してもらいました。
S二段は、それだけでは足りずカレー丼も注文していました。 今度新潟に来たときは、あの有名な「バスセンターのカレー」を是非召し上がってください(笑) 最後に二人を宿泊先に送り、帰路につきました。 家に帰るまでがスターキャンプ。。 21時30分。今年の私のスターキャンプが終了しました。 今回の「STAR CAMP SPECIAL 2025」は大成功に終わりました。 何といっても、北は東北仙台から、西は北陸福井から、新潟に来ていただき、 今まで以上の楽しい交流をすることができました。 そして、多くの方々に景品を提供していただき、上位者は3巡目まで景品をいただけるという、 豪華な楽しみもありました。
参加してくださった皆さんが盛り上げてくれたスターキャンプでした。 皆さん、とても楽しい時間をありがとうございました。 また来年もスターキャンプでお会いしましょう! 最後までお読みくださりありがとうございました。