第88回 新潟県定期オセロ大会
2025/12/7 新潟市万代市民会館2階206号室
スイス式トーナメント5回戦 持ち時間各15分 秒ヨミ無し 引分無し

 1. 滝沢 雅樹 滝雅  ○+10 ○+32 ○+38 ○+36 ○+ 4  5勝 0敗 0分
    新潟      九段  長谷  梅沢  内山  長尾  小学          +120
 2. 長谷川 武 長谷  ×-10 ○+60 ○+ 8 ○+28 ○+ 2  4勝 1敗 0分
    埼玉      五段  滝雅  河竜  藍原  内山  梅沢           +88
 3. 藍原 重朗 藍原  ○+26 ○+26 ×- 8 ×-28 ○+56  3勝 2敗 0分
    新潟      四段  神吉  小学  長谷  梅沢  土華           +72
 4. 梅沢 佳紀 梅沢  ○+ 6 ×-32 ○+48 ○+28 ×- 2  3勝 2敗 0分
    新潟      五段  長尾  滝雅  土青  藍原  長谷           +48
 5. 長尾 広人 長尾  ×- 6 ○+44 ○+20 ×-36 ○+24  3勝 2敗 0分
    新潟      六段  梅沢  土華  神吉  滝雅  内山           +46
 6. 神田 吉浩 神吉  ×-26 ○+30 ×-20 ○+38 ○+18  3勝 2敗 0分
    新潟      四段  藍原  土青  長尾  河俊  河竜           +40
 7. 小林 学   小学  ○+22 ×-26 ○+28 ○+18 ×- 4  3勝 2敗 0分
    千葉      二段  土青  藍原  河俊  土華  滝雅           +38
 8. 河野 竜介 河竜  ×- 6 ×-60 ○+48 ○+32 ×-18  2勝 3敗 0分
    新潟      2級  土華  長谷  河晃  土学  神吉           - 4
 8. 内山 豪   内山  ○+50 ○+36 ×-38 ×-28 ×-24  2勝 3敗 0分
    新潟      1級  河晃  河俊  滝雅  長谷  長尾           - 4
10. 河野 俊介 河俊  ○+28 ×-36 ×-28 ×-38 ○+28  2勝 3敗 0分 ←2級取得
    新潟            土学  内山  小学  神吉  河晃           -46
11. 土田 学   土学  ×-28 ○+ 6 ×-32 ×-32 ○+34  2勝 3敗 0分
    新潟            河俊  河晃  土華  河竜  土青           -52
12. 土田 華   土華  ○+ 6 ×-44 ○+32 ×-18 ×-56  2勝 3敗 0分
    新潟      2級  河竜  長尾  土学  小学  藍原           -80
13. 土田 青空 土青  ×-22 ×-30 ×-48 ○+20 ×-34  1勝 4敗 0分
    新潟      2級  小学  神吉  梅沢  河晃  土学          -114
14. 河野 晃子 河晃  ×-50 ×- 6 ×-48 ×-20 ×-28  0勝 5敗 0分
    新潟            内山  土学  河竜  土青  河俊          -152

※ この結果表は中島哲也氏作の SLIM を用いて作成しました。
         https://www.othello.org/software/


【新潟県定期オセロ大会50回目の優勝を達成した滝沢九段による優勝記】

「1年納めの大会で有終の美を飾る」

 これは、大会前に「本日の目標」で私が書いたものです。新潟ブロックの大会の対戦表には、「本
日の目標」を書く欄があります。記述は任意ですが、私は書くようにしています。まずは目標を達成
できてよかったです。
 ちなみに、こんな目標を書いた人もいたようです。「4勝」「神田四段に当たったら黒番を取る」
「楽しく打つ」「2勝する。」「ジャイキリして3勝」「1勝すること」「がんばります。」「全勝」

 その神田四段が3年ぶりに大会に復帰したのはとても嬉しいことでした。いつも大会の商品を届け
には来てくれるのですが、諸般の事情で大会参加はままならなかったのです。参加できたのはほんと
よかったです。よって、久しぶりに大会最年長にならずに済みました(笑)

 さて、1回戦から内容を振り返ります。

1回戦 長谷川 武 五段(埼玉)
 伏せ石で勝って白を選択。私は伏せ石で勝つと、いつも「引き分け勝ち」を選択するのですが、今
回は色を決めようと思いました。序盤は、長谷川五段にとって未知の手順を期待して私が変化したの
ですが、しっかり対応されて苦しい形となりました。中盤以降は盛り返しました。見た目は苦しいな
がらも、白番だし、余裕手もいくつかあるから何とかなると思っていたら、終盤は負け局面もあった
ようです。長谷川五段は難しい局面になるとぶつぶつとつぶやきながら思考します。うん、これが生
オセロの醍醐味だと感じる場面でした。最終盤は白勝ちとなりましたが、長谷川五段が時間切れとい
う幕切れとなりました。この大会は石差も重要なので、最後は勝手打ちをしましたが、先週のブロッ
ク長会議の時に話題になった局面にはならなかったのがちょっと残念でした。

 ちなみに、話題になった話とは、「時間切れ勝手打ちをした後の空きマスは勝者のものか敗者のも
のか」です。

 2回戦 梅沢 佳紀 五段(新潟)
 彼は天才型のオセロプレーヤーです。全然練習していないようで、序盤のオープニングにも疎いの
ですが、でも対局ではその場その場でしっかりと考え、いつもいい勝負を展開します。この対局も伏
せ石で勝ち、私が黒を取りました。8手目で早くも定石外しがさく裂。「この序盤は世界選手権のラ
ル‐谷口戦と同じ形だね」みたいな話をしながら打ちました。こんな話ができるのも梅沢五段の人柄
と生オセロの醍醐味です。中盤は種石をがんがんと抜かれ、一手のミスで即死しそうな状態でした。
そこをかろうじてしのいだところ、梅沢五段にミスが生じ、最後はわかりやすく勝つことができまし
た。第51回全日本オセロ選手権新潟ブロック予選大会では負けていたので、借りを返せてよかったで
す。

3回戦 内山 豪 1級(新潟)
 内山1級は、最近甥っ子を連れて大会に参加するようになってきました。こうやって参加者が増え
るのは本当にありがたいことです。さて、2回戦までで内山1級が石数を圧倒的に伸ばしてトップに
出ていました。
 この対局は初めて伏せ石に負けました。しかし、内山1級が引き分け勝ちを選択したため、私は予
定通り黒を取りました。序盤、内山1級の緩い手のおかげで私が有利になりましたが、そこからの粘
り腰はなかなかです。中盤までは差が変わらずという感じでした。しかし、その後少しずつ差が広が
っていき、勝つことができました。内山1級はセンスのいい手が結構見られるので、近い将来初段に
入段するかもしれません。
 この対局が終わった直後、長谷川五段が藍原四段を下し、この時点で私が単独トップに立ちました。

4回戦 長尾 広人 六段(新潟)
 長尾六段にもブロック予選大会でやられました。その対局の結果、私は第51回全日本選手権に出る
ことができず、日帰りのブロック長会議出席という事態が発生したのです。何としても借りを返した
いところです。そして、この対局に勝てば、優勝確率はかなり高くなります。
 この対局も伏せ石で勝ちました。長尾六段とはオンライン対戦”GORO”でもよく対戦していますが、
最近は私が黒を持つことが多かったので、今回は白を選択。序盤は最近長尾六段がよく打つ手順にな
りました。オンラインで長尾六段が黒を持った時の流れとなりましたが、黒から変化がありました。
評価値的にはほとんど差がないのですが、私は打ちやすさを感じました。そしてやや白良しで折り返
しを過ぎましたが、ここで長尾六段に大きなミスが生じ、望外の大差での勝利となりました。

5回戦 小林 学 二段(千葉)
 4回戦終了時の経過ですが、私が4勝+116 長谷川五段3勝+86 梅沢三段3勝+50 小林二段3
勝+34でした。長谷川五段が勝利し、石数を伸ばすようなことがあれば、私は勝たなければ優勝でき
ないぞと思い、気を引き締めました。

 小林二段との対戦も伏せ石に勝ち、私は白を取りました。序盤中盤は私が打ちやすい展開になり、
優勢を感じていたのですが、中終盤の小林二段の粘りがすごかったです。私が右辺の攻略の仕方に戸
惑っている間に、好手を連発され逆偶数がいくつもできる形となりました。3辺取っているものの、
どうなるかわからない細かい勝負が予想されました、終盤の小林二段は、呼吸が荒く、打つ手の指が
震えていました。こんな姿を見ながらオセロをするのも生オセロの醍醐味です。とはいえ、そんな姿
を見るということはかなりやばい状況だと思いました。しかし、終盤までたくさん時間を使わせたの
が幸いし、58手目での敗着を誘うことができました。小林二段の残り時間はほとんどありませんで
した。同じような時間に長谷川五段が梅沢五段に2石勝ちし、結果的にはどう転んでも私の優勝は動
かなかったようですが、全勝優勝は気分の良いものです。何とか勝つことができてよかったです。

 いつもは、対局後に1~3位の集合写真を撮ってSNSに載せるのが新潟ブロックの習慣となっていま
す。3位までが全員忘年会参加のため、写真は忘年会で撮ることにしましたが、それは悪手でした。
忘年会で盛り上がってしまえば、そんなことを思い出す人は誰もいませんでした(笑) 
 長谷川五段、名人戦の時に写真撮影にご協力よろしくお願いします。

 忘年会は、新年会でも行った居酒屋に行きました。19時まではドリンク半額サービス。いきなり
店員さんが「カレンダーを買いませんか」と誘ってきましたが、カレンダーにドリンク割引チケット
があり、買った方がどうやら得らしい。全員が買いました。
 そうそう、忘年会のメンバーは錚々たる顔ぶれでした。連盟理事2名、ブロック長2名、ブロック
役員2名の6名ですから。でも、話す内容は硬い話は一切なし。とても楽しい会となりました。特に
五十嵐理事は話題が豊富で楽しい方です。五十嵐理事と一緒にお酒を飲みたい方は、1月25日(日)
の新年会にぜひご参加ください。

 最後に。。。
 忘年会後半から体調に異変を感じ、帰宅してからすぐに寝込みました。翌日医者に行ったら、イン
フルエンザA型に罹っていました(汗) 医師に「記念に持ってく?」と言われたので陽性の出たキッ
トをもらいました。本日(12月9日)2日ぶりにパソコン開いたら、勤務校では学級閉鎖が続々と
出ていたことがわかりました。これは学校でもらったなあ~。 参加したみなさん、大丈夫ですか? 
移していたらごめんなさい。

 今年の大会参加はこれが最後になりますが、また来年も今年同様に頑張りたいと思います。対局の
際は皆さんよろしくお願いします。

 よいお年を。


【第88回記念企画】
88回、オセロのマス目は8×8ですので、末広がりも含め良い数字です。
そんな第88回大会を記念して、新潟県定期オセロ大会の歴代優勝者一覧をご紹介!

1人目  五十嵐利幸 優勝回数 2回
2人目  滝沢信行    〃  5回
3人目  滝沢雅樹    〃 50回
4人目  若槻義文    〃  1回
5人目  梅沢佳紀    〃  6回
6人目  神田吉浩    〃  4回
7人目  長尾広人    〃  3回
8人目  佐々木禎行   〃  1回
9人目  長崎秀和    〃  4回
10人目 田井智士    〃  1回
11人目 藍原重朗    〃  6回
12人目 佐藤久和    〃  2回
13人目 末國誠     〃  1回
14人目 小林俊次郎   〃  1回
15人目 狩野千洋    〃  1回
                (敬称略)

滝沢九段がなんと50回目の優勝でした。
どこまで記録を伸ばすのか?越えられる人はいつか出てくるのか?
とてつもない記録である事は間違いありません。

今はどちらに住んでいるのかも分からない方もいますが、錚々たる面々ですね。

さぁ、来年以降、皆さんも16人目,17人目の優勝者になるべく
チャレンジしていきましょう!