第46回 日本海オープン
2026/02/15 新潟市万代市民会館4階405,406号室



決勝 持ち時間20分 秒ヨミ有り

黒:長谷川 武 五段  27石
白:滝沢 雅樹 九段  37石

1. 滝沢 雅樹 滝雅  ○+10  1勝 0敗 0分
   新潟      九段  長谷           +10
2. 長谷川 武 長谷  ×-10  0勝 1敗 0分
   埼玉      五段  滝雅           -10

予選
スイス式トーナメント6回戦 持ち時間20分 秒ヨミ無し 引分有り(引分は0.5勝)

 1. 滝沢 雅樹   滝雅  ○+38 ○+12 ×- 2 ○+ 4 ○+ 2 ○+ 8  5勝 1敗 0分 決勝進出
    新潟        九段  小俊  藍原  梅沢  柏原  長谷  長尾    22.0 108.0
 2. 長谷川 武   長谷  ○+64 ○+26 ○+32 ○+10 ×- 2 ○+44  5勝 1敗 0分 決勝進出
    埼玉        五段  河俊  柏原  小俊  梅沢  滝雅  河竜    18.0 112.0
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 3. 梅沢 佳紀   梅沢  ○+30 ○+64 ○+ 2 ×-10 ○+ 8 ×- 2  4勝 2敗 0分
    新潟        五段  長尾  河俊  滝雅  長谷  藍原  小俊    21.0 111.0
 4. 藍原 重朗   藍原  ○+46 ×-12 ○+14 ○+58 ×- 8 ○+32  4勝 2敗 0分
    新潟        四段  河竜  滝雅  長尾  河俊  梅沢  麩澤    15.0 112.0
 5. 小林 俊次郎 小俊  ×-38 ○+16 ×-32 ×-12 ○+32 ○+ 2  3勝 3敗 0分
    新潟        二段  滝雅  河竜  長谷  長尾  麩澤  梅沢    19.0 112.0
 6. 長尾 広人   長尾  ×-30 ○+38 ×-14 ○+12 ○+40 ×- 8  3勝 3敗 0分
    新潟        六段  梅沢  麩澤  藍原  小俊  柏原  滝雅    19.0 109.0
 7. 柏原 拓志   柏原  ○+26 ×-26 ○+24 ×- 4 ×-40 ○+14  3勝 3敗 0分
    FR              麩澤  長谷  河竜  滝雅  長尾  河俊    16.0 109.0
 8. 河野 竜介   河竜  ×-46 ×-16 ×-24 ○+38 ○+28 ×-44  2勝 4敗 0分
    新潟        2級  藍原  小俊  柏原  麩澤  河俊  長谷    16.0 102.0
 9. 河野 俊介   河俊  ×-64 ×-64 ○+22 ×-58 ×-28 ×-14  1勝 5敗 0分
    新潟        2級  長谷  梅沢  麩澤  藍原  河竜  柏原    18.0 102.0
10. 麩澤 健太郎 麩澤  ×-26 ×-38 ×-22 ×-38 ×-32 ×-32  0勝 6敗 0分
    新潟              柏原  長尾  河俊  河竜  小俊  藍原    16.0 103.0

※ この結果表は中島哲也氏作の SLIM を用いて作成しました。
         https://www.othello.org/software/


日本海オープン17回目の優勝、滝沢九段によるコメント


全国ニュースで、新潟の大雪情報が流されていますが、新潟市は全くそのようなことはありません。
特に昨日、今日は春のような暖かさとなり、市内では除雪で積み上げられた雪が多少残っているのが
見える程度です。雪はほぼありません。タイヤ交換を早くしたくなるような様子です。
 さて、昨年はたった4人と、寂しい限りでしたが、今年は何とか二けたの参加者が集まりました。
その参加者の中に、何とフランスの世界選手権常連のあの人が、予約なしでいらっしゃいました。そ
うです。あの柏原拓志さんです!聞くところによると、2月のはじめくらいに帰国し、今日は東海と
新潟のどちらに参加するか悩んだ末、新潟にいらしたそうです。私自身は、2010年の世界選手権以来
、実に15年ぶりの再会となりました。

それでは1回戦から対局を振り返ります。

1回戦 小林 俊次郎二段
 小林二段とは久しぶりの対局となりました。私が黒番で、慣れている進行から徐々に形をよくする
ことができました。小林二段は終盤の粘りがすごく、慌てさせられることが多いのですが、紛れるこ
となく勝つことができました。

2回戦 藍原 重朗四段
 藍原四段は、昨年新潟の大会で私が唯一負け越している相手です。ですから、新潟の有段者の中で
最も警戒すべき相手ですが、今日は黒番で私の得意形にもっていくことができたのが幸運でした。う
まく逆偶数にまとめて勝ち切ることができました。

3回戦 梅沢 佳紀五段
 梅沢五段は、研究にとらわれず、その時の感性で悩ませるような手を打ってくるので、いつも苦戦
させられる印象があります。実際昨年は4回も負けました。しかし、今日は私が慎重にまとめ、優勢
で終盤を迎えました。でも、簡単に決めさせてくれないのが梅沢五段です。私は明解な決め手順を見
つけることができないまま時間を使わされ、最後は逆転負けを喫してしまいました。今大会は上位2
名が決勝に進むことができるのですが、この時点での1敗は、正直とても痛かったです。

4回戦 柏原 拓志選手
 初めて世界選手権で対戦した時は、ゆっくりとした手つきで、ビシビシと嫌な手を打ってくる印象
が残っていました。今日の大会で最も警戒すべき相手だと思っていましたが、世界選手権の常連であ
る強豪選手と対戦できる喜びも同時にありました。対局は今日初めて白番となりました。自分が慣れ
ている進行で進むことができたのは幸運でした。終盤は偶数で何とかなるかなと感じる展開となりま
した。双方最善で進みましたが、読み筋通りの展開で、無事に勝つことができました。

5回戦 長谷川 武五段
 単独トップの4戦全勝の長谷川五段との対戦となりました。私は白番となり、序盤で変化手を打ち
ましたが、すぐに未知の展開にされ、苦戦を強いられる羽目になりました。しかし、中盤以降持ち直
し、ライン通しをうまく使って残れる形になってきました。最後は時間がなく、細かく石損をしまし
たが、運よく2石勝ちで勝ち残ることができました。なお、終盤にとても面白い局面が発生しました。
4隅全てリーチがかかっている局面です!



 5回戦を終え全勝が消えました。私、梅沢五段、長谷川五段が4勝1敗で並びました。この3人の
直接対決は終わっています。全員勝利なら最後はポイント勝負になります。また全員敗北なら、5人
が4勝2敗となる可能性も出てきました。

6回戦 長尾 広人六段
 最後の相手は長尾六段でした。同じ対戦が起こらないように、対戦を組むのに手間取ったようです
が、私が長尾六段と当たることは動くことはなかったようです。勝てば恐らくポイントで優位は間違
いないと思いましたが、簡単に勝たせてくれる相手ではありません。気を引き締めて最終戦に臨みま
した。
 中盤は下辺の攻防が厄介でしたが、うまくまとめることができ、優勢を感じました。終盤は長尾六
段が余裕手を強引に残そうとする粘り手を見せましたが、うまく対応することができ、最後は偶数理
論で安全に勝つことができました。

 大会前の今日の目標である「決勝に残る」は達成できました。

決勝 長谷川 武五段
 決勝戦となりました。日本海オープンの決勝は特殊ルールです。
 私がポイントで上位だったので伏せ石をします。引き分けの場合は上位者である私の優勝となりま
す(レーティングは引き分け扱い)。
 最も特徴的なのが、20分の持ち時間が切れたときです。一人30秒の秒読みとなるのですが、
30秒以内に着手ができれば、石を返さなくても大丈夫なのです。

 梅沢五段が6回戦で敗退したため、決勝戦は長谷川五段との対戦となりました。
 私は前局の反省を少ししてから対局に臨みましたが、すぐにノーマル進行に戻されました。中盤は
若干リードを感じていたものの、上辺で爆弾を作らせたのがまずく、黒がだんだんと良くなってきま
した。局後に梅沢五段にも指摘されましたが、ここに打たれたらアウト、という場面もありました。
しかし、そこで間違えてもらってからは、白優勢のまま終局することができました。

 日本海オープンの優勝はずいぶん遠ざかっていたように感じましたが、2年ぶりでした。先月の新
潟名人戦に続き、連続で優勝できてとても嬉しかったです。長谷川五段提供の賞品、今回も美味しく
いただきます。ありがとうございました。
 


 さて、次回の大会はいよいよ来月の名人戦浜松大会です。全国の皆さんと楽しく対戦したいです。
対戦の際は、よろしくお願いします。
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