競技規則
1.試合方式
スイス方式(勝ちつぶし方式)5回戦。(5回戦目、決勝・順位決定戦)
①1回戦の組み合わせは、開会式後の抽選にて決定します。
②各回とも、チームキャプテンの提出したオーダー表と同じ番号の選手同士が対戦します。
③各回一人1局打ちで行います。従って、チームメンバー3人の成績が3勝0敗、または2勝1敗のチームがその試合の勝利チームとなります。
④2回戦以降はチームとして同勝数同士の対戦を原則として組み合わせます。
⑤不戦勝が発生した場合は、33-31の勝ちとしてスコアを記入します。
2.チームキャプテン・監督の役割
①チームキャプテンは、次選の組み合わせ発表後、監督・チームメンバーと相談しオーダー表の提出を行います。提出〆切時間は、審判がアナウンスを行いますので速やかに提出願います。
②監督が存在する場合は、選手メンバーへの試合前の助言・アドバイス等を認めます。
③監督の試合観戦に付きましては、一般の観客席からの観戦といたします。
3.予選の順位付け
①勝ち数の多いチームを上位とします。
②複数チームが同勝同敗の場合は、個人の勝ち数合計の多いチームを上位とします。
③上記の①も②も同じ場合は、チームの合計獲得石数の多い方を上位とします。
④上記の①、②、③も同じ場合は、チームキャプテンの勝ち数の多い方を上位とします。
⑤それでも同じ場合には、前回ラウンドの上位チームを上位とします。
4.決勝戦
①4回戦終了時の上位2チームで行う。
②予選と同様チームキャプテンのオーダー表提出により、同じ番号の選手同士で対戦を行います。
5.先手(黒)・後手(白)の決定
先手(黒)・後手(白)の決定は、試合前の伏せ石により行う。
伏せ石は、対局者のうち、段級位の上位者(同位または不明の場合は年長者)が石を1個盤上に水平に置いて隠した上で、 相手が次の甲乙いずれかの方式により宣言を行った後に、石を開示し判定することにより行う。
「上が黒」または「上が白」と宣言する。正しく言い当てた場合には、次のいずれかを選択できる。
① 対局が32対32で終わった時の勝ちの権利。(これを「引き分け勝ち」と言い、「引き分け勝ち表示」が用意されているときは、権利者の手元に置く)
② 石の色(先手・後手)を選ぶ権利。
当たらなかった場合には、伏せ石を行った者が①または②の選択権を得る。
6.勝敗の決定
①各試合の勝敗は獲得した石数で決定します。
双方とも打てない箇所の空きマスについては、勝者のものとし、獲得した石数に加えます。
②パーフェクト:一方の選手が相手の石を全部獲得した場合は
、これをパーフェクト勝ちと言い、盤上に余白(空きマス)があっても記録は64対0となります。
③対局時計を使用しますが、一方が時間切れとなった場合、その時点で時間切れ負けになり、「勝手打ち」となります。
7.競技時間・対局時計
①持ち時間は20分持ち。
②対局時計の位置は、競技者相互の中間、対局盤の左右どちらかのすぐそばに置いてください。黒を持つ選手がそれを選択します。
③対局は、審判員の試合開始合図と同時に時計の静止位置から白石の選手がボタンを押す事によって試合開始となります。
④時計のボタンは、石を返した手と同一の手で押してください。
(ただし、体にハンディキャップのある選手に対しては、例外を審判の権限で認めることがあります。)
⑤最終手は、返し終わって時計のボタンを押した後、時間切れ(これを「針落ち」とも言う。)ではない条件を有効とし、それ以前の時間切れ(針落ち)は負けとします。
石を返す途中で時間切れになっても、基本ルールの石(「返すべき石」)を返す条件は実行して石数の確定を行います。
ただし、基本ルールを実行して石数が多くなっても負けは確定します。
⑥時間切れは、相手の指摘、自己申告、または審判の指摘によって成立します。
⑦双方気付かず、双方とも針落ちした場合は、どちらか一方の指摘(着手中の場合はその手を有効とし、石の返し条件は実行することとします)、または審判の指摘により試合は終了とします。
この場合の勝敗と石数の確定は以下の通りとします。
(イ)双方時間切れの指摘があった時点で、双方の最終手が終了した時は対局は成立したものとし、通常の石数の確定と同様とします。
また、一方の最終手が終了していた場合は、もう一方は打ち手を実行して(パス条件があれば複数着手もあります)、対局は成立したものとし、通常の石数の確定と同様とします。
(ロ)双方時間切れの指摘があった時点の盤面以降、双方に打ち手が成立する場合は、引き分けとします。引き分け勝ち権利者が勝ちとなり、石数は32:32とします。
※時間切れの指摘は対局中いつ行ってもよい。
但し、対局最終手で時計を止める動作、またはボタンを押す行為の後、相手(当人の最終手は終了している)の時間切れは指摘出来ないこととします。
⑧所定の競技時間になっても対局者が現れない場合には、審判がその対局者の対局時計を押しておきます。
対局者が対局席に到着したら、一度時計を止め、先手・後手を決定後、競技を開始します。
対局者が棄権した場合は、その時点で0:64石の負けが決定します。
8.禁止事項・間違った手の処理
①選手が故意に手、または石で盤上のマスに触れた場合、その箇所が打てない場所でない限り、その他の所へ打ってはいけません。
②間違った手、石の返し忘れ等については、選手双方の責任とします。
一方の選手の間違いに他方の選手が気付かず、次の手を打ってしまった場合、その前の手の打ち直しを要求する事は出来ません。
③相手の間違った手に気付いた場合は、自分の時計を押して、相手の持ち時間内に正しく直させることが出来ます。
④選手は持ち時間のある間の途中で投了することは認められません。
(もし、実行された場合は、時間切れルールにより処理します。)
9.審判の権限
①審判長は本ルールに規定されていない事態が発生した場合、その処置の最終決定権を持ちます。
②審判員は、選手から判定を求められた場合、本ルール記載の決定について決定権を持ちます。審判員の判断がわかれる場合は、審判長に相談の上審判長が最終決定を行います。
③審判員は、体にハンディキャップのある選手に対して、競技場所、補助者の容認、石の置き方や石の返し方、あるいは、対局時計の使用方法等に例外を認めることが出来ます。
④審判員は、競技中に本ルール・マナーに反する事態を注意することが出来ます。
10.競技者への協力・マナー
①石を置く、返す、時計を押す動作は同一の手で行ってください。
②石の片付けは、対局の記録が終了してから行ってください。
③選手は円滑な協議の運営に協力してください。
④飲み物は認めますが、飲み口にキャップが無いものはご遠慮ください。
⑤ゴミ・ペットボトルなど必ず持ち帰るようお願いします。
⑥携帯電話はマナーモードに設定するか、音が鳴らない設定にしてください。
⑦他の対局が終わるまで、対局場所の周りでスマートフォン、パソコン等、棋譜が検討出来る機材の使用を禁止します。
⑧試合中の私語はやめてください。特に自チームのメンバー同士の相談や助言は固く禁じます。
⑨自分の試合が終了しても、そのラウンドの時間中は静粛にしてください。
⑩試合終了後の席上での検討等は禁止します。
⑪各回の試合の結果を記録した用紙(「対戦カード」とも言う)は、記録確認後ただちにそれぞれのキャプテンが纏めて定められた記録員の席へ持参してください。
⑫試合中に対局時計の故障などの不備に気付いた場合は、ただちに審判員に申し出ることとし、故意に無視してはなりません。
⑬試合中に自分の席を外す場合、審判員に告げてください。
(※席を外している間は自分の持ち時間が使われます。)
11.メディア掲載に関して
今大会の開催内容・様子をホームページおよび雑誌等、メディア媒体(SNS、インターネット動画共有サービス含む)で掲載する予定です。写真および氏名等の個人情報を掲載させて頂く場合がありますのでご了承下さい。