一般社団法人 日本オセロ連盟

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オセロ及びOthelloは登録商標です

~オセロを創った男~ 五郎のオセロちょっといい話

  • オセロ誕生秘話(3) ~オセロファンのエネルギーがオセロのビックバンを作った!!~

    オセロ誕生秘話(3) ~オセロファンのエネルギーがオセロのビッグバンを作った!!~ 玩具売場は、毎年新商品が目白押しに並ぶ競争の激しい世界です。新発売のオセロは値段(2,200円)も大きさも子供玩具売場向きの商品とはいえず、並べてくれるか疑問でした。当時は凄いパンダブームなので、黒と白石を使うこのゲームを小型化してランランカンカンという名にすれば、子供達にも人気が出て売れるだろうという意見も有力でした。 オセロゲームの名は、シェークスピアの劇「オセロ」にちなんで、父の英文学者・長谷川四郎教授が名づけたものです。「白人の妻(白石)を持つ黒人の将軍オセロ(黒石)が、緑の平原(緑の盤)で戦う波乱万丈

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  • オセロ誕生秘話(2) ~オセロゲームの歴史はファンと共に歩むことによって作られて行った~

    大学時代は、囲碁、将棋、チェスの実戦を楽しみながら、8×8路、10×10路、6×6路、八角形の盤も使ってオセロゲームを徹底的に研究、充分な手応えを感じていました。 日本棋院水戸支部の会報にチェスのエピソードをかいたこともあります。チェスの面白さは、まずその道具の美しさで、立体の駒を手に持ってコトッと動かしただけで壮快な気分になります。ナポレオンはチェスを指す時、初手は馬(Knight)の駒を持ってコトッと進め、2番手も馬、3番手も馬の駒を進めたので、このような打ち方はナポレオンの進軍と言われています。 私は牛乳びんのふた3枚を張り合わせて、持ちやすく返しやすい自家製のオセロの駒を作りました。こ

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  • オセロ誕生秘話(1) ~ 生い立ち ~

    私は、父四郎(旧制水戸高校教授 英語)母初子の5番目の子として1932年10月に水戸で生まれました。(その後、妹と弟も生まれました)。世の中は平和で楽しい時代でした。 上の姉蝶子(小3)に連れられていつも散歩した偕楽園(1才)、父と一緒に偕楽園に行った時の写真(右)・・・。    生後98日の長谷川五郎氏         父四郎氏と5才の長谷川五郎氏(偕楽園にて) ~ 戦時中の記憶 ~ 1938年4月三の丸幼稚園に入りました。その前年の7月から始まった日中戦争、国民皆兵の日本では、赤紙(召集令状)が来たら誰でもすぐ出征です。赤紙が来た床屋の小池オジサンは父母の所に挨拶に見え、その翌日元気一杯で

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  • プロローグ ~ 皆様へ ~

    皆様、こんにちは。私、長谷川五郎と申します。 来月からこちらで、オセロに関する様々なお話しを書かせて頂くことになりました。私が「オセロ」というゲームをこの世に発表してから今日まで、「オセロ」はファンの皆様の力によって支えられて来ました。しかも日本だけでなく世界のファンの方々によってです。ファンの皆様には、足をどちらに向けて寝ればいいかわからないくらい本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 そんなファンの方々や初めてオセロに触れる方々に、40年以上もの長きに渡るオセロ史の中から私の経験談や、皆様よりもちょっと先輩になるであろう(読んでおられる諸先輩方、失敬!)私の人生談を少し披露させて頂こうと思いま

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